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サメの体を説明する図に「らせん腸」とあったら、くるくるした一本の管を想像しない?
実は、腸の内側の折り畳まれ方に注目した名前なんです。しかも、サメなら全部同じ形、とはいきません。
2021年の研究は、近い種類をまとめる分類単位である「科」で、22科のサメの腸を調べ、四つのタイプを扱っています。外から見えないところにも、こんな違いがあるんだね!
さらに面白いのが、形だけで液体の流れ方が変わるか、という実験。どのサメで、何を測ったのかまで一緒に見てみよう。
らせん階段だけを思い浮かべると、見落とす形がある
研究チームは、X線画像から内部の立体像を作るCTを使い、腸の組織を大きく切り広げずに、折り重なった構造を調べました。
扱うタイプは、柱状、前向きの漏斗状、後ろ向きの漏斗状、巻物状の四つ。漏斗は、液体などを注ぐときに使う、先が細くなった道具のことだよ。
おお、同じ「らせん腸」でも、巻物や漏斗として見る形があるんだ!
ここで数えている四つは、この研究で扱う形の分類です。サメの種類が四種類しかない、という意味ではありません。
研究では、何を食べるかという分類と、腸の形の間に明確な対応は見つかりませんでした。食べ物だけを聞いて、このサメの腸はこの形、と決めることはできないんだね。
図や研究紹介で形を見比べるなら、サメの名前も一緒に残してみよう。同じサメの別の画像なのか、別の種類の腸なのかが分かると、違いを追いやすくなるよ。
四種類の腸に液体を流すと、漏斗型では方向による差が出た
流れを測る実験では、四つの形を代表する四種類のサメの保存した腸に、水と、粘りの強さを変えたグリセリン液を流しています。生きた全種類のサメの食事を観察した実験とは、条件が違うんだね。
結果は、二つの漏斗型で、口側から肛門側へ向かう流れより、逆向きの流れのほうが遅くなりました。一方、柱状と巻物状では、同じような方向差が統計的に明確とはいえませんでした。
「サメの腸が一方通行の弁みたい」と聞くと、全部の形で同じ結果が出たように受け取りやすい。でも、この違いまで見ておきたいところです。
研究者が比較している「テスラバルブ」は、動くフタなどを使わず、流路の形で一方向へ流れやすくする仕組み。今回の結果は、腸の形にも似た働きがありそうだ、と考える手がかりです。
生きたサメの消化が、この仕組みだけで全部説明できたという結論ではありません。腸の筋肉の動きなども含めて、調べることは続きます。
登場するサメの種類や、食べる仕組みの背景を本でも調べたいなら、仲谷一宏さんの『サメ―海の王者たち―改訂版』が候補です。出版社の目次には、サメの図鑑、特徴、摂餌などの章があります。摂餌は、食べ物を取ること。
これは2016年の本なので、2021年の今回の実験は元の論文で確かめよう。本ではサメの名前や特徴、論文では調べた条件と結果、と読む目的を決めると、調べたいところへ戻りやすいね。
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まず一つ、気になったサメの名前を書いてみて。その腸はどの形だったかな。大きな口や歯から、体の内側へ。次に調べたいことが、また一つ増えるねっ!
参照:2021年の原著論文、ワシントン大学の研究紹介、ブックマン社の書誌・目次。確認日:2026年10月19日。